自ら経験することの大切さについて
私は以前、教育系の仕事をしていました。
採用試験に合格し、あこがれの仕事に就けることに胸を躍らせていました。
ところが実際始まってみると、うまくいきません。空回りしたり、失敗したりしていました。
その時、先輩から「うまく指導しようとしなくていい。自分ができることをすればいい」と言われました。
新人の私には先輩のようにうまく指導できる技術も経験もありません。先輩のまねをしても、教えられる子供たちからしたら、私の薄っぺらさが見て取れたのだと思います。
先輩の言葉を機に、私は、「指導しよう」ではなく、「話を聞こう」「一緒に作業しよう」とすることにしました。
子供たちがどう感じたかは分かりませんが、自分なりのやり方で力を注ぎ込めたと思います。
仕事をしていく上でも、誰かと比べてうまくできないと感じることがあるかもしれません。その時大切なのは、自分で考え、自ら行動することです。
たくさん経験を積むことが大切だと思います。今できないことでも、経験を積めばできるようになるかもしれないし、できなくても新たな道が開けると思います。
誰かのまねをすれば、簡単にいい結果が得られるかもしれませんが、うまくいかなかった時に対処する方法が分からないのでは困ります。失敗しても、その経験を生かせばいいのです。
そして、しっかり積んだ経験の上に立っている自分は、きっと簡単には倒れないと思います。
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