断ち、捨て、執着から離れる
もったいないという固定概念に凝り固まった心を開放し、身軽で快適な生活と人生を手に入れようとする思想。やましたひでこが商標登録し、多くの著書を出しています。最近では「コロナ断捨離」という言葉も出ています。
著者やましたひでこの母親は物を捨てずに溜め込む性格で、そんな母親の姿を見て「物を減らせば……」と断捨離の思想に行きついたということらしいです。
同じ反面教師でも、私の場合は真逆でした。潔癖症で取っておいてほしいものもポイポイと躊躇なく捨ててしまう母親。そんな母に対し「捨て魔」と名付けていました。その反動が影響したかどうかに関しては言い訳になりそうですが、使うか使わないか分からない物も「取りあえず置いておく」という習慣になりました。
数年前、断捨離ブームに意気込んで何冊も関連本を読破しました。
ダンシャリアンになるべく、やましたひでこの講演会にも足を運びました。
近隣の地域で開催されないときは遠方まで交通費をかけて出向いていくこともありました。そしてまた、整理収納アドバイザーの資格を取るためのセミナーも受講しました。
これら多くの出費、お金をかけたわりに結局は中途半端な片付けに終わってしまっていました。急速な必要性を感じないことと、収納スペースに余裕があるばかりに放置していました。
年末の休み期間に読んだ書籍で心に強く響いた1冊があります。
『生きるために、捨ててみた。』だいたひかる著
がんになって初めて残りの人生をどう生きたいのか、自分自身を見つめ直したこと。人生のタイムリミットを感じての片付け生活のスタート。
内容に自分とかぶる部分が多く、涙ぐみ、うなずきながらの文章がありました。ずっと深く響くものがありました。
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