過ぎたるは猶及ばざるが如し
「過ぎたるは猶及(なおおよ)ばざるが如し」
この言葉は孔子の言葉として有名です。
この言葉の意味は、やり過ぎてしまうことは及ばないことと同様であるという意味です。
この言葉は日本の偉人である大久保利通も好んで使っていました。
大久保利通の解釈は孔子とは少し異なります。大久保利通が言っていたのは、やり過ぎてしまったら後でやり直しはきかないが、及ばないだけならまだ改善の余地と時間があるから物事は慎重に取り計らうべきだという意味です。
日々の業務のなかには、ともすれば慣れてしまって特に何も考えずに今まで通りと同じやり方で進めてしまいがちです。
慣れてしまっているがゆえにちょっとしたアイデアなどもよく考えずに盛り込んでしまうことも多いかと思います。
そんなときに思い出すのはこの言葉です。もちろん、やり過ぎを恐れて何もできないというのも考えものですが、慣れてしまっている業務こそ一度立ち止まって熟慮すべきこともあるのではないかと思います。
慣れてしまっているものこそより慎重に遂行するという心構えは重要なのではないかと思います。
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