柊(ヒイラギ)について
冬の季語でもあるヒイラギは、モクセイ科モクセイ属で原産地が日本や中国の高木です。
開花は11月〜12月で翌年の夏ごろに黒紫色の実がなります。ギザギザとしたトゲのような葉から「用心深さ」「剛直」「保護」といった花言葉がつけられています。
葉っぱは魔除けになることから、節分にヒイラギの小枝と焼いたイワシの頭を門戸に飾る風習がありますね。
ちなみに、クリスマスシーズンに出回るヒイラギはセイヨウヒイラギといいます。日本のヒイラギとは違いモチノキ科モチノキ属で開花は4月~5月、11月頃に赤い実がなります。
クリスマスホーリーやイングリッシュホーリーという別の方が有名かもしれませんね。こちらの花言葉は「将来の見通し」「神を信じます」「慎重」「予見」などです。
セイヨウヒイラギは、キリスト圏では、特別な植物とされ「聖なる木」とも呼ばれています。
日本のヒイラギと同様に、セイヨウヒイラギも鋭い葉から魔除けの力が宿ると信じられています。
日本とヨーロッパ、距離にして約1万キロ離れていますが、ヒイラギのギザギザの葉っぱを見て同じように「魔除け」をイメージしたのは、感慨深いです。
日本人は外国人に対して「言葉や文化の違い」で苦手意識を持ちがちですが、このような共通点を見出すと親近感を覚えるのではないでしょうか。
また、外国人に限らず身近な他人に苦手意識を持った時にも、小さな共通点を探すことで「苦手」を克服するきっかけになるかもしれません。
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