「鶏口(けいこう)となるも牛後(ぎゅうご)となるなかれ」

私が高校を卒業して次のステップに進む時にかつての恩師から「鶏口(けいこう)となるも牛後(ぎゅうご)となるなかれ」と諭されたことがあります。
鶏の口は小さな集団の長のたとえとして、一方の牛の尻は大きな集団に従っている者のたとえとして使われておりその意味は、大きな集団で使われる者ではなく、小さな集団の長になりなさいという意味です。
しかし、その後、社会人としてさまざまな経験を積み重ねた結果、「牛後の人生に価値を認められる人になるのも良い」と思うようになりました。
牛後というのは、大きな組織の一員というイメージで、個性を発揮できないとマイナスイメージを抱く人もいるかもしれません。
しかし、大きな組織には多くの経験則が蓄積されており、その経験則に則って、新人のうちは一定のレベルまで素早く進むことができるというメリットがあります。
ゼロからスタートするというのは大変な努力を必要としますし、失敗のリスクも小さくありません。
牛後の人生はゼロからではなくイチからのスタートです。イチを土台とできることで、不安を小さくすることができます。
そこで得られた余力がその後のステップアップにつながると思います。
我々の会社も多くの人材がいます。一人一人の役割が必ずあるはずです。私も与えられた役割をこれからも全うしたいと思います。
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