よく噛んで食べるということの意味

小さいころからよく聞かされていた言葉「よく噛んで食べる」と、食べ過ぎを防ぐことはよく知られています。
このほかにも「よく噛んで食べる」と、体によい効果がたくさんあります。
「よく噛んで食べる」と、唾液が出やすくなります。
消化を助ける酵素が含まれている唾液が食べ物と混ざることによって、消化されやすくなり胃の負担が減るため、胃もたれや胸やけの予防にも繋がります。
唾液は、胃腸の働きを助けてくれます。
口の中を清潔に保つ働きがある唾液は、歯周病や虫歯などの歯の病気を予防してくれます。
さらに唾液が増加すると、虫歯菌によってダメージを受けた歯を修復してくれる効果もあります。
よく噛んで嚙み砕くと脳が刺激され、「記憶や反応、運動などを司る脳組織が活性化される」という結果が最近の研究によって判明しました。
嚙み砕く行為に含まれている味覚や触覚、嗅覚、視覚、聴覚の情報を送られた脳が刺激され、活性化します。
「よく噛んで食べる」ことは、脳の活性化を促してくれるほか、認知症予防にもよい効果をもたらします。
一定のリズムを繰り返すウォーキングやサイクリング、ダンスなどのリズム運動によって分泌される、神経伝達物質のセロトニンは精神を安定させ、ストレスで乱れた神経を正常に戻します。
よく噛んで嚙み砕くこともリズム運動に当てはまり、食事すると精神が安定していきます。
「よく噛んで食べる」と、ストレスを軽減できます。
「よく噛んで食べる」ことは、ただ食べ物をかみ砕いて飲み込むだけではなく、心身の健康も担っています。
生きる上で大切な食べることそのものが、人が生きる活力です。
「ただ栄養を摂取するだけ」と考えず、よく噛んで料理を味わい、食事を楽しみ、日々健康に過ごしたいものです。
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